実業家、投資家などすべてのビジネスパーソンであるならば、一度は目を通す入門書的な立場にある書籍である「金持ち父さん貧乏父さん」。
金持ちと貧乏が何故生まれてしまうのか?その答えになる考え方や理由を知る事が出来ます。
ここでは「金持ち父さん貧乏父さん」が本当に伝えたい事、そして誰にとってのメッセージ性であるのか?改めて評価してみたいと思います。
【書評】金持ち父さん貧乏父さんはどんな人におすすめか?
ズバリ、「お金持ちになりたい人」にとってオススメの書籍になります。
金持ち父さん貧乏父さんのタイトルにあるように、この書籍の中でのメッセージ性は1つで「お金持ちになる為には?」という問題に関する答えが用意されています。
この資本主義社会のシステムの中でどのように立ち回る事がお金持ちになる事に繋がるのか?本質的な部分から金持ち父さんと貧乏父さんの両者を比較した上でストーリーが進んでいきます。
もし、資本主義の社会にて勝ちたいのであれば、その方法は2つしか考えられません。
1つ目はルールを自分で作ること。
2つ目はルールを知った上で上手く立ち回ること
の2つです。
現実的な話としてルールを作るのは現実的ではないので、正しくルールを知り、ルールを上手く使い立ち回るのが唯一の勝ち方であると。
これだけ聞くと抽象化された話に聞こえるでしょうが、ここを詳しく解説されているのが本書になります。
金持ち父さん貧乏父さんの評価
お金持ちになりたい、自分で事業を持ちたいと考えている人ならば、必ず一度は目を通しておくべき書籍の1つと私は考えています。
ラットレースを抜け出し資本家や投資家側へシフトしていく重要性が力説されており、このメッセージこそが、資本主義社会においてお金持ちになる答えなのです。
特にこれからお金持ちを目指す人にとっては、お金持ちになる為の仕組みの全体像を知る事ができます。
ポイントは先に本質的な部分、全体から抑えていくのが大切です。
その理由は、いつの時代にも変わらない普遍的な部分を理解できれば、時代の変化に常に対応でき、長く安定的な事業を作る事ができるようになるからです。
最新のトレンドなど表面的な部分は時代によって移り変わっていきますが、マーケティングや戦略、資本主義のシステムなど、普遍的なテーマであれば一向に変わる事がありません。
本書がこれほど長く名本として語り継がれてきたのも本質的な話がベースになっていたのは間違いないでしょう。
私自身、最初に目にしたビジネス書がこちらの書籍だったので、運がよかったと思っています。
私の知り合いも含め上手くいく起業家さんの多くが、本質的な話から取り入れ、そこをベースに最新トレンドなどのテクニックを加えていく人が多いです。
逆にノウハウやテクニックをベースに物事を考える人は情報に振り回され続ける道を辿る傾向が多いです。
金持ち父さん貧乏父さんの要点整理
- お金持ちになる為には資本家側に回る必要がある
- ラットレースをどこかのタイミングで抜け出していく必要性がある
- 労働収入以外の収入を目指すべきである
金持ち父さん貧乏父さんのデメリット
金持ち父さん貧乏父さんはお金持ちになる為の全体の流れを把握する事には向いていますが、具体的な手法やテクニック面の話はありません。
従ってデメリットがあるとするならば、具体的な方法論や道筋まで学ぶ事ができない点でしょう。
お金持ちになる為に全体的な仕組みや流れを把握し、そこから具体的なやり方や方法論は自分で見つけ出す必要があります。
ただし、お金持ちの全体像を知れるだけでも一気に視点が広がり、自分の可能性を知れることに繋がりますし、具体的に未来を変える行動を選択するきっかけをくれる書籍になる事は間違いないです。
ぜひ、お金持ちになりたい人はこちらの書籍を手に入れ、世の中のお金持ちの全体についての理解を深めてみてください。
- 作者: ロバートキヨサキ,シャロン・レクター(公認会計士),白根美保子
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
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