理念と聞くと、企業理念とか、何かの組織や団体が掲げるものと捉える人も多いのではないでしょうか?
私が個人でも理念を大切にする様になったきっかけとしてビジョナリーカンパニーという書籍を読んだ事ですが、これは直感的に個人でも掲げて生きていくべきだと感じました。
ビジョナリーカンパニーを日本語に直訳すると理念経営という意味になりますが、事業理念を持つことによる重要性はあまり理解されずらい部分だと思います。
ここでは理念についても含め本書の評価をしていきたいと思います。
【書評】ビジョナリーカンパニーがオススメな理由
会社経営をされている方や個人で事業をされている方にとって、事業を長く継続するという事は永遠のテーマだと思います。
- 売上を上げたい
- 集客したい
- ブランド性を獲得したい
- 優秀な従業員を雇いたい
- 優秀な後継者を育てたい
事業を安定して長く継続させる為の要素として様々な角度からの打ち手がありますが、これらすべてにおいて問題解決となる土台になるのが「理念」になります。
今後の景気の悪化や人口減少が予測される日本のマーケットでは特に「ファン化」が重要となり、「ファン化」に伴う問題解決策も「理念経営」が非常に重要なポイントとなってきます。
わかりやすく言うなら、あなたのビジネスにとって消費者と提供者の双方が共通して目指すゴールの事を指します。
従って、このタイミングで理念における概念や経営の方法を学ぶ事は非常に大切なのです。
ビジョナリーカンパニーは特に理念経営における本筋がわかりやすいと思います。
ビジョナリーカンパニーの評価
本来「理念経営」という抽象概念な話は重要性に気付きにくいと思います。
しかし、事業を長く存続させるという角度の切り口から理念経営の大切さを説いている本書は非常に評価するべき点だと思います。
実際に、私自身も個人で事業を営んでいて、事業を行う行動の原動力や自分の事業活動に対する理念を共有できる人をお客さんにしたいと考え、理念経営の考え方は取り入れています。
小手先の手法に対しての共感者ではなく、根本的な事業活動においての共感者を集める事で、強烈なファン化に成功し事業の安定化を実感していますし、事業関係各社とも理念を通して仕事をする事で良い関係性を構築する事に成功しています。
良い理念と悪い理念の判断基準としては、周りの人に言え、応援してもらえるかどうか?
の基準をもって判断してみると良いでしょう。
もし、理念を人に話せないのであれば、ダメですし、利己的な理由過ぎて応援してもらえないならなおさらダメです。
ビジョナリーカンパニーの要点整理
- 理念は理想の共感者を集める事に役立つ
- 理念に共感した協力者を集める事で全員の満足度を高める事ができる
- 活動指針を決める際も理念を軸とした考え方ができるようになる
- 結果的に長く安定した事業を作る事ができる
数々のビジネス書がこの世の中にリリースされているが、理念からここまで深く解説されているビジネス書はめったに出会わないと思います。
ただし、理念経営はビジネス経験の浅い人ほど難しい話になる可能性がありますが、逆に個人経営で理念に基づいた活動を行えているビジネスパーソンも少ないので理念経営を取り入れるだけでビジネス活動そのものの差別化になるのではないか?と考えています。
特に個人起業家においては全く関係ないと見向きもされない内容でもあるので、理念の大切さに気づいて欲しい思いがあります。
事業をやるにおいてのスジも通るようになるし、漫画版もありますので、ビジネス初心者さんは最初に漫画版から読むことで理念経営に対する内容へのとっかかりは掴みやすいと思います。